雌ウサギの子宮の病気は非常に多く、2、3歳でも子宮がんになることがあります。5歳を超えるとさらにその確率が高くなります。若いうちに避妊手術をしておくとその確率は低くなります。
※去勢手術や歯科治療のような短時間の麻酔の場合はマスクで行なっていますが、喉頭マスク、気管チューブを使用することもあります。 ※
●ウサギの開口は小さく、咽頭(口の奥)が狭く、喉頭(気管の入り口)まで遠いため、特別な技術や経験、内視鏡が無ければ、安全に挿管(気管チューブを気管に入れること)は困難です。
喉頭マスクとは、
喉頭(気管の入り口)に蓋をするように設置することにより、呼吸を管理できるようになる柔らかい管です。気管チューブの挿管のように、特別な技術や内視鏡は不要ですが、正しく設置するには、知識と経験、モニターする機器が必要です。人工呼吸をかける際は、酸素の漏れが生じないように注意しなければなりません。V-Gelというウサギの喉頭マスクを使用していますが、高価であることが難点です。
気管チューブとは、
気管に挿入し、正確な麻酔の管理、人工呼吸を可能にするシリコン製のチューブです。当院では、細い硬性内視鏡を使用してより安全に、ウサギに挿管するこうとが可能です。一方、挿管に可能なほど深い麻酔をかけなければならないため、手術の開始が遅れることがあります。そのため、呼吸状態が安定している場合は、喉頭マスクを優先しますが、呼吸が安定しない場合は、気管チューブに変更することがあります。
ウサギの気管チューブの挿管の動画
咽頭の左右には豊富な血管があり、細心の注意が必要です。